〜45話目〜新規銘柄購入 ベース(4481)

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今回は新たに購入したベースの考察について書きます。同社は大手企業向けにシステム開発及びその保守をメイン事業とする会社です。特徴的なのが日本人と中国人の人員が1:1になるよう構成されており、これにより日本人と中国人のそれぞれの特徴(日本人:品質、調和 中国人:スピード、成長意欲)によるシナジー効果を発揮できるとのこと。

※社長インタビューより

 

時代背景としてDX化が加速しており、IoT、クラウド、RPA、FinTechなどの先端技術を活用したIT投資案件が引き続き増加し ており、投資需要は今後も堅調に推移するものと同社は見込んでいるようである。

 

主要顧客は、富士通みずほ証券野村総研となっており会社の売上の半分以上を占める。また、主要顧客内でのシェア率も1%未満と推定しておりまだまだ拡大余地があるとしている。また新たに大手NTTデータも主要取引先として急浮上しており当面、既存顧客からの受注で売上・利益ともに拡大できると考える。

 

ベースの現状と取り巻く環境に関してはここまでとして、早速財務データを見ていきます。

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売上は年率20%以上の成長率となっており経常利益も飛躍的に成長していってますね。(2年で2倍)※青字は予想値

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こちらはBSになりますが、借入金が10億円ちょっとしかないにも関わらず、現金は58億円も保有しておりキャッシュリッチなことが伺えますね。これだけキャッシュがあるので、大型の投資・買収などがいつあってもおかしくないでしょう。

 

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そして今期の業績ですが、上期に上方修正を行っており2Qの予想値と実績値は上記の通りです。売上高13%、営業利益は40%上振れしています。これを受けて通期予想も上方修正されると思いましたが保守的な予想を出しており「売上高および損益については、引き続き好調であったIT投資需要に加え、当初想定していなかった 案件への参画や領域拡大により、期初予想を上回る見通しとなったことによる。なお同社は、通期業績予想については、 新型コロナウイルス禍の影響も含め、今後の景気動向等に伴う不確定要素があるため、現時点では期初予想を据え置く」とのこと。

同社はコロナ渦の中でもしっかりと数字を残しているため、少なくとも下期は当初予想値分の売上・営業利益は達成すると考えています。なので、上方修正が行われる可能性は高いのではと考えています。上方修正をきっかけに株価にも火がついてほしいと願い1ロット購入しました。

 

そして同社の最も素晴らしい部分は営業利益の成長を最重要KPIに置いているところです。これは投資する者にとってかなり安心できますね。決算説明会資料にまるまる1ページ使っているので相当に気合入ってますね。今後に期待です。

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