~66話目~ベース(4481)業績予想と目標株価

今回は保有銘柄の1つベースの10月4日時点での今後の業績予想と目標株価を書きます。同社の事業内容や財務諸表の考察は、45話目でしておりますので今回は省きます。早速見ていきます。

 

まず、同業他社と比較してベースは割安なのかどのような特徴があるのかを見ていきます。下記が同業他社7社と比較した各数値となります。他にも比較する必要がある指標があればアドバイス頂きたいですが、今回は私が比較必要だと考えたものを抽出しています。

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化け物SHIFTを除くとベースが特に特徴的なのは下記になりますね。

〇営業利益率と1人あたり営業利益の高さ

 これは会社としての最重要KPIを「営業利益の成長」としているので採算が取れない案件等は極力請け負わないような体制になっているため、高い営業利益率となっているものと思われます。

 

〇PERの高さ

 割高感が出てきましたかね。但し、営業利益の伸び率から考えると同業他社と比較してある程度PERが高くなるのは仕方ないかなと思います。

 

〇営業利益CARGの高さ(どれも直近4年で比較)

 営業利益の伸び率がかなり良い数字ですね。SHIFTを除けば頭1つ出ていることがわかります。それにしてもSHIFTはすごいですね。。。

 

〇従業員数のCARGの高さ(直近4年で毎年どれだけ増えたか)

 ここが一番重要な項目です。同社はある程度労働集約型の特性があるので、人員が多ければ多いほど売上は大きくなります。また、従業員数の伸び率が売上に直結するといってもいいでしょう。SHIFTを除けばダントツの従業員数の伸びですね。2019年上場前でこの伸びなので、資金調達後のこれからは更に採用を加速させていくことが予想されます。

 

同業他社との比較結果をまとめると、他者よりも圧倒的に従業員数の伸びが大きいのでそれがそのまま営業利益の伸びに直結している。また、会社の方針のもと営業利益を最重要視しているため営業利益率も高くなっている。これらの要因から他社と比較すると高い成長性をもっているためPERが高くなっている。こんなところでしょうか。

同社の源泉は、日本と中国の従業員が50:50となるような採用戦略をとっており、他者と比較すると人材調達ルートが2つあるかたちになります。これが同社最大の特徴であり、従業員数の伸び率が高い大きな要因だと考えます。

 

従業員数の伸びが売上・営業利益に直結することが把握できたので同社の今後の業績を予想してみます。以下が予想になります。(朱書きが予想値)

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上場前の1年間で約150人/年の採用をしているため、上場後の資金豊富な2020年以降は今までよりも積極的に人員を採用していくことが予想されます。コロナがあった今年は保守的に前年同と見積、今後2年間は200人ペースで採用していくと仮定。1人当たり売上・営業利益は保守的に2019年12月期の数値を当てはめて考えてみると上記数字となります。

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2022年12月期EPSを計算すると、217.8円という数字がでてきます。これを過去のPERレンジを元に想定株価レンジを予想。(下記の通り)下記のような数字となりました。2020年10月2日現在は6580円となっていますのでおおよそ近い値が出てますね。

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さてここで売却をするのかということになりますが、2020年度3Q決算は恐らく上方修正がされると思われるため、予想した株価なども変わってくると思います。3Q決算以降にまた再度株価予想を行いそのレンジから大きく上回る株価になるようであれば売却を考えています。今のところはまだまだ上昇余地ありありなので売却はなしですね。

※現在保有している情報であれば8700円を超えてくれば売却を考えるのがまあ良いだろうという判断になります。