このコロナ渦中でSaas銘柄が盛り上がっており、その中の1つであるサイボウズを保有しています。正直サイボウズの売りのタイミングが全くわからないため自分への言い聞かせの意味も込めて考察してみました。結構ざっくりいきますのでご容赦ください。
※正直チャートが崩れたら売ると思います。
6月10日時点でのサイボウズのバリエーション
19年度会社実績
-売上:134億円
-営業利益:17.32億円
-当期純利益:10.12億円
-EPS:22.07円
20年度会社予想
-売上:154億円
-営業利益:13.24〜21.24億円
-当期純利益:6.4〜14.44億円
-EPS:13.95〜31.39円
四季報EPS:24.8円
株価:3,170円
時価総額:1,620億円
予想PER:128倍
サイボウズは企業向けにグループウェアを提供する会社である。同社は2010年頃からパッケージ販売からクラウド販売へ舵きりをしており、既に投資時期は通過しており回収期に入っています。
サイボウズの主力製品のラインナップは下記の通りです。商品毎の売上比率は出てないので一括り考えるとに主力製品は約94,200社に導入されている計算になります。
ここからARPUを考えてみると
APRU
=売上÷ユーザー数
=134億円÷94,200社
=142,250円
※ARPUとは、1ユーザーあたりの平均的売り上げを示す指標で「Average Revenue Per User」の頭文字を取ったものである。
今後日本国内でどこまでサイボウズが売上を伸ばせるのか見てみます。少し古いですが、上記は日本全体の会社数になります。ここから売上を伸ばせる市場はどこまであるのかを見ていきます。実際には役所などにもサイボウズオフィスは使用されていますが除外して考えます。
中規模事業の会社は全て対象と考え、また小規模事業者も10%ほど該当すると考えます。(小規模事業者の中でも製造業は20人を超えており、日本全体の製造業事業者数が約10%のため)大企業は除外して考えます。
上記からの市場のパイは
市場のパイ
=55.7万社+32.5万社
=88.2万社
トップシェアを誇るサイボウズがこの市場を3割獲得したとして考えられる売上予測は
88.2万社×30%×14.2万円=375億円
サイボウズは国内だけでなく海外にも市場拡大を目指し進出しているか2019年度時点で導入企業は約2000社、東南アジア、アメリカは約30%以上の成長率を誇っている。中国は前年比3%の成長率。
今回の考察では海外の成長はどこまでいくかわからないため除外して考えます。
また、同社の業態はストックビジネスになるので売上が上がるほど利益率は改善される。将来の営業利益率を20%、法人税率は40%と仮定すると、
営業利益:375億円×20%=75億円
純利益:75億円×60%=45億円
EPS:45億円÷5275.7万株=85円
現在の株価3,170円と照らし合わせるとPER37倍となる。実際には今回海外や役所、大企業への売上も加算する必要があるのでPER37倍よりかは割安になると思われる。
以上の考察から売り時は正直わからないが相当な割高感があるわけではないのでしばらく保有するという結論に至りました。本当は目標株価設定したかったですけどね。実力不足です。