〜14話目〜有利子負債からみるプレミアグループ

プレミアグループは成長性から考えてもかなり低いPERで評価されていますが、これは恐らく売り上げに対して多額の有利子負債を抱えておりそのリスクが考慮されているのではないかと考えています。そこで

インタレストカバレッジレシオ

営業利益と金融収益が支払利息をどの程度上回っているかを示す指標。安全性や健全性を評価できる。比率が高いほど財務的に余裕がある。

インタレストカバレッジレシオ

=(営業利益+金融収益)÷支払利息

=(1,558,011,000+5,408,000)÷151,149,000

=10.34倍

※2〜3倍が標準。10倍以上が理想。

■有利子負債比率

自己資本に占める利払いや返済が必要な有利子負債の比率。財務の安全性や健全性を表す指標の1つ。低い企業ほど安定している。高い企業は金利上昇局面で有利子負債による利益圧迫要因となる。

有利子負債比率(D/Eレシオ)

=(有利子負債残高÷自己資本)×100

=(16,420,882,000÷5,312,421,000)×100

=309%

※100%以下が適正目安。70〜80%以下が理想

■EV/EVITDA

企業価値がEBITDAの何倍かを表す指標。

企業の買収に必要な時価総額と、買収後の純負債の返済に必要な金額を、EBITDAの何年分で賄えるかを表すものであり、簡易買収倍率とも呼ばれている。

EV/EBITDA倍率

=(株式時価総額+有利子負債-現預金+少数株主持分)/ (営業利益+減価償却費)

=(260億円+164億円-63億円)/(16億円+8億円)

=15倍

※少数株主持分は計算対象から除外

※倍率は8〜10倍が妥当

有利子負債比率とからみると安全性に欠けますが、インタレストカバレッジレシオは10倍以上と健全な値であり財務面でみると特に問題ないですね。EV/EBITDA倍率は若干高くなっておりここをどう見るかですかね。