過去の大化け銘柄はどのように株価が推移しているのかを考えてみようと思います。大化け銘柄の定義は、特にないです。まあ、買っとけばかなりの利益とれてたな～と皆が欲しがる銘柄ですね。
今回は2社分しか記載していませんが、僕が思うに株価が大化けするのは元々PERが10～30倍くらいで評価されていた銘柄が業績とバリエーションの水準訂正を伴ってあげていく銘柄が多いなという印象でした。その方が下振れリスクも少なく良いかなと思います。
きらきら銘柄（最近でいうとAI、Saas系）の中にもPER100倍→400倍というバリエーション水準の訂正を伴ってあげる銘柄もありますが、適正株価を評価できない人が値ごろ感だけでやってしまうとかなり痛い目を見るのではないかと思ってます。
対象銘柄：ジャパンエレベーターサービス
上場日：2017年3月17日
上場直後は1～2カ月は150円前後で推移しています。株式分割は2分割×3回行われてますから当時のEPSは約4.0円（31.88円÷8株）なので、PERでいうと37.5倍ですね。まあ、このような爆破的に売り上げや利益が増加するような業種ではなさそうなので妥当ですね。どちらかというと少し割高かな??くらいですかね。
■上場時公表の決算情報
■株価の推移
上場直後の本決算で評価が変わっています。売り上げも順調に伸びていき、利益率も改善されているのがわかります。そこからはコロナの底以外は右肩上がりで株価は推移しています。ここは読み解けませんでしたが2018年以降同社のPERは非常に高い60～80倍程度で評価されています。実績を見る限りでは独立系のエレベーター保守メーカーでは同社1強なのでしょう。M&Aも駆使し安定成長を継続して続けています。
■2018年3月期本決算
対象銘柄：マネジメントソリューションズ
上場日 ：2018年7月23日
上場から1カ月で初値500円から底値255円まで落ちてますね。株式分割は3分割×2回行われてますから当時のEPSは約12.3円（110.85円÷9株）なので、500円→255円はPERでいうと40.65倍→20.7倍ですね。まあ、直近の成長率からいうと妥当もしくはまあ割安くらいの感じでしょうか。
■上場時公表の決算情報
■株価の推移
その後、2018年12月14日の上場初めての本決算で評価ががらりと変わっています。上方修正が行われ、来期のの売上・営利の伸び率も30％を超えてきています。そのおかげもあってかバリエーションの評価水準も訂正され2019年３～12月中頃までおおよそPER40倍程度になっています。
その後2019年12月13日に中期経営計画を打ち出してまた株価が1つ上のステージに跳ね上がり、1000円を超えてきています。このとき出していた来期予想である2020年10月期は投資フェーズということもありPERは110倍程で評価されています。
■中期経営計画
■2020年10月期業績予想
その後コロナの影響もあり700円程度に落ちますが、中期経営計画が評価されているのか右肩上がりのトレンドを戻し、2020年12月期決算も無事通過し今の株価に至ります。
現在の株価は約1900円程度で今期予想をあてこむとPERは約52倍程度。中期経営計画を仮に達成できるとした場合はPER約9倍（仮）という水準になっています。
この銘柄のポイントは３つあるかなと思っています。まずは、成長可能性に関する資料に掲載されていた下記資料と上場直後の本決算。それとトレンド転換が起きる前のPERが割安だったというところですね。
この他にも、チャームケア・北の達人・コムチュア・IRジャパンホールディングス・ギガプライズ等の銘柄もあるので後日書いていこうかなと思います。
