~88話目~Saas銘柄評価方法とマネーフォワード

昨年流行ったSaas銘柄の評価方法について恐らく今後も活用場面はあるだろうと思いまとめます。若干今更感ありますけどね。。。

Saas銘柄の割安度をPERで判定しようとする恐らくほとんどの銘柄が割高になる、もしくは赤字により判定不可になるのではないでしょうか。PERで割安度判定するのも良いですが、Saas銘柄にはもっと適切な評価方法があります。

 

<評価方法>

 ①40%ルールで判定→売上成長率+営業利益率=40%かどうか

 ②PSRで割安性を判断(PSR=時価総額÷売上高) 

  ※2020年のSaas銘柄のPSRの中央値はおおよそ7~13倍

 

アメリカでは以前から使用されている評価指標みたいですね。何故このような評価指標を使うかというと、Saas銘柄は投資フェーズでは売上をたてるために宣伝広告費をバンバン使うためどうしても赤字になってしまいPERで投資可否を判断できません。そこで出てきたのが上記2つのルール。この2つのルールにもちゃんと設定根拠があるようです。

 

Saas事業は売上原価があまりかからないので売上がたつにつれて利益率が高くなっていくビジネスモデルです。会社がどんな事業をやっているかにもよるのでしょうが、おおよそ投資回収時期には利益率は30%以上はあるだろう考えられているようです。

 

それらの考えの元

投資判断時に3年目が仮に投資回収時期だとして利益率30%を実現できるとした場合に、40%ルールで成長(N+3年目は利益率30%とすると)している会社の3年後の株価

はPSRで考えるとおおよそ10倍くらいが妥当であると判断できます。(下記が計算式)

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上記のような考えのもと2つの評価指標は設定されており、PSRと40%ルールとセットで投資判断を行う必要があります。イメージは下記のような感じですね。

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また、上記2つの投資評価手法いがいにも投資判断をする際に下記も見ておくとなおよいです。

Saas事業が全体の売上の何割か。(5~6割は欲しい)

・解約率は何%か(1%未満であれば有力)

・営業利益率ではなくフリーキャッシュフローマージンもみる

 

 

上場当初からウォッチしていたマネーフォワード、その時はSaas銘柄の投資手法など知らず、黒字になったら投資しようと考えてました。全くの無知です。(笑)

今回調べてみたところ、上記判断基準と照らし合わせると2020年11月期1Qは投資してよいタイミングだったのかもしれません。この時期はコロナショック最中だったので買いに行ける人はかなり少ないと思いますが。。。指標だけ見れば割安ですねww

 

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