~85話目~信用買い残増による需給悪化

信用買い残が増えることにより需給が悪化するみたいですが、自分が保有している銘柄がもろにこの影響を受けている気がするので、今後の学びとするためにも一度整理しておこうと思います。

 

<対象銘柄>

 ●No.1

 

信用買いとは証券会社から株式購入金額を融資してもらい取引する方法で信用買いした株式は6カ月以内に決済することになっています。時間に制約のある買いポジションなので必然的に将来の売り圧力となってしまいます。

 

No.1の例で見てみると株価があがっているタイミング(5/15~10/23)では徐々に信用買い残が株価とともに増えていっています。最終週で浮動株に対する、買い残は約3割。1日の出来高から見ると買い残は65%程になっています。

このように株価が右肩上がりで信用買いが積みあがっていくのは良いのですが、暴落が起きた際に需給が最悪な状態となるみたいです。9月末以降のNo.1の株価は値動きが非常に激しくオーバーシュート気味な動きをしていたので、イナゴが大量に集まった株価のてっぺんで機関に空売りを仕掛けられたものと推測します。

 

ここからが最悪でこのような信用買いが積みあがった銘柄が暴落すると

下落局面で高値掴みしてしまった個人投資家ナンピン買いを繰り返したり、高値からの下落率からみて近々株価が反発すると考えた投資家の逆張り買いが生じた結果、株価下落に伴い信用買い残高も増加していてしまいます。このような、「株価下落」+「信用買い残高増加」というパターンが、需給悪化の典型例のようです。

 

事実このNo.1は、暴落後信用買い残がたまっていき現在(1/26)では信用買い残も100万株をこえるあたりまでいってしまいました。買い残も浮動株の60~70%程になっており、直近では1日の出来高の7倍もの信用買い残がたまっています。

 

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こうなってしまうと最悪で、例えば1月の14日にNO.1は3Q決算があり決算内容もまあまあよくやっと上に行くかと思いきや機関の空売りによってたたきつぶされてしまい、大きな上髭で終えてしまいました。(以下2枚の画像参照)

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こうなってしまうといくら業績が良くても中々上にいきづらいですね。これらを解消するには、信用買い残が実需の現物買いによって整理するのを待つか空売りを踏み上げていくような出来高を伴う買いが生じる爆発的なIRが出ない限りは正直厳しいのかなと思っています。まあ後は、信用買いのポジションは半年という制約があるので時間が解決するのを待つかですね。いや~厳しい。