〜9話目〜今盛り上がってるアズームの考察

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5月の株価の勢いがかなり強かったアズームについての考察をします。らうさんの指標なんかも取り入れながらやっていきますね。今回は四季報とアズームの決算予想を使いながらやっていきます。

◇成長性

 売上:18年18.45億円

    19年27.28億円(+67.6%)

    20年39.28億円(+43.9%)

 営業利益:18年1.65億円

      19年0.93億円(▲43.7%)

      20年1.90億円(+104.3%)

 時価総額:約52億円(株価3555円計算)

◇割安性

 1.90億円×10=19.0億円

 19.0億円÷52億円=0.37倍

◇収益性

 ROE=6.5%

 営業利益率:18年8.9%

   :19年3.4%

      :20年4.8%

◇安全性

 現金:7.69億円

 有利子負債:1.58億円

 19年営業CF:1.91億円

 20年営業CF:0.16億円

 自己資本比率:56.5%

 1株当たり純資産:607.8円 

まずはらうさんの指標をもとにチェック。ベンチャー企業らしく売上は急成長中ですが、先行投資を続けているのか利益率は安定しないですね。今の営業利益から見ると割安性もなく、収益性も低いです。安全性はあるようですがベンチャーの成長株なのでそこが高くも評価ポイントにはなりづらいです。

さて次に決算説明資料などから読み取った考察です。アズームはかなり強気な予想を出す会社のようです。中期経営計画は何度も下方修正されており、あまり鵜呑みにしない方が良さそうです。

アズームは遊休資産の駐車場を仕入れ自社で運営するカーパーキングによってサブリースもしくは駐車場貸付を行なっています。決算資料の駐車場受託数推移と稼働率の伸びがアズームの今後の売上を左右するものと推測されます。2020年第二四半期の決算資料を見るに売上は順調に推移しています。

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ただ、2019年に営業人員をかなり拡大しておりこのコロナ渦中の中全営業がフルで効率的に稼働し、固定費を回収して利益の積み上げを行えるかと言われると正直微妙です。

従業員数 18年:75人 ⇨ 19年:132人

アズームは今後営業人員が正常に稼働し売上が拡大することで固定費の回収が正常に行われて、利益率が改善されていくと思います。よって今のところは静観かなと思います。強気な決算や期待値に惚れ込むと痛い目に会うのは経験済みなので。まあこの6月中は思惑であがるかもしれませんが短期であげたものは戻ってくると思ってます。