~126話目~ファブリカコミュニケーションズについて

ファブリカコミュニケーションズは以下4つの事業を行っており、主軸はSMSソリューショングループとUーCARソリューショングループである。

 

SMSソリューショングループ・・・法人向けSMS配信サービス

UーCARソリューショングループ・・・中古車販売業務支援クラウドサービス

インターネットサービスグループ・・・WEB集客支援。自社メディアの展開

オートサービスグループ・・・BPレンタカー事業、メンテナンス事業

 

■SMSソリューショングループについて

同社の収益の柱となっているSMS配信サービスは昨今の企業のDX化の追い風に伴い、業績が加速しています。直近決算では、AICROSS、アクリート等の競合も好決算を出してきており、市場全体が急速に伸びていると思われます。

 

何故SMS配信が使用されるのか??

・電話番号だけで確実にメッセージが届く

開封率が圧倒的に高い

・アプリなどのインストール不要(LINEは使用してない人もいる)

 

上記から認証機能等だけでなく広告やキャンペーン通知等ビジネスでの活用の幅も広がってきており、SMS配信の市場が急速に拡大することが見込まれています。

その中でも同社SMS配信サービスはシェア2位の位置におり、2024年までにNTT コム オンライン・マーケティング・ソリューションを抜き1位の座をとる計画で事業を進めている。

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SMS配信の売上は、配信数×配信単価となっている。ファブリカのメディアSMSの強みは、SMSの入力可能文字数を70文字→670文字まで早期に広げた強みがあり、競合のSMS配信構成比と比較して、業務連絡・督促・事前通知の構成比が高く国内シェアNO.1になっていることが特徴。今後のSMS配信マーケットの拡大背景は企業のDX化に伴うビジネス用途での活用によるものなので、それらの領域のシェアがNo.1なのは同業他社と比較しても頭1つでている感があります。

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2021年3月期決算資料でもわかるとおり着実に契約者数を伸ばしていっておりかなり順調。

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■UーCARソリューショングループについて

中古車支援販売支援サービス「symphony」をクラウドで提供していて、仕入れ登録・在庫管理・見積業務などあらゆる業務が可能。またsymphonyに登録するだけで複数の中古車検索サイトに広告掲載が可能となっていて月額利用料で課金モデルとなっている。現在のシェアは10%程で、営業拠点を拡大してシェア拡大を図っていくのが今後の成長戦略となっている。中古車販売店のDX化を支援する事業となっており時流には乗っている。同社の競合は、JCMが提供するJOKERであり、JOKERは業界シェアNo1となっている。ここを崩させるかがカギか。

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2021年3月期決算資料を見るとチャーンレート0.5%とかなり優秀であり、導入者数も右肩上がりである。

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■ファブリカの経営指標について

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自己資本比率:35%

ROE:78.6%

ROA:32.9%

ROE驚異的ですね。総資産回転率が高いことが要因のよう。

現金も10億円に対して、借入はそれ以下なので財務的には特に気にする必要はないか。

 

■同業他社との比較

クリート、AICROS見てもSMS配信の方は特に季節性はないと思われる。広告宣伝をどのくらいかけるかで変わってくる可能性はあると思われるが・・

クリートのPERは30倍程度、AICROSSは40倍程度が平均となっている。

 

 

PER30倍くらいで見ると、30倍×130円=3900円 ※分割前7800円が妥当で市場の追い風を考慮すると業績は上振れの可能性があるので、もう少し上でも良いかも。

 

 

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